やたらに、ゆとり。

しれっと徒然なるままに書く人。

ゴブサタ

 

 

おひさしぶりです。

 

 

生きています。

 

 

「元気?」に「元気〜」と返せるほど元気です。

 

 

取り巻く環境はそれなりに変わりましたが、私は変わらず私です。

 

しかし、なんとも。

前のように、好きな時に好きに書くことに億劫になってしまっていて。

一瞬の心の揺れを大事にしたくて、ことばを紡いでいたのにね。

次第にその揺れが大きく、多くなるにつれ、大事にできなくなっていきました。

ああ、この揺れはダメなことなんだ、無くさなければならないんだ、無視しなければならないんだ。

結果、何も書けずにいました。

文章を書く意地は無くならず。

書きたい自分、書けない自分、書かない自分。

ぐるぐるぐるぐると。

 

 

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なりたい自分となれない自分

どうせどうせが安心をくれたような

偶然を叫びたくて

でも淡々と傘をさして

情けないほどの雨降らしながら

帰るよじゃあね

 


ずっと真夜中でいいのに。の、「脳裏上のクラッカー」ヘビロテでした。

底に落ちたような気がしたとき、自分のことのような歌に偶然出会うのって、なんなんでしょう??

「この現象に名前をつけたい」ってやつですね。

誰かつけてやってください。

 


こんな、悲観的自意識過剰症候群の螺旋から救い出してくれたのは、

やはり、奇しくも「本」でした。

 

書いていない時期にも、本はちょくちょく調達していたわけでありまして。

得意技積ん読の濫用の著しいことよ。

そんなある日、中島敦『文字禍』の博士になっちゃう夢を見たんですよ、これホント。

 


いつになったら読むねん!!!

いつになったら書いてくれるねん!!!(by本ズ)

 


と言わんばかりですよ。

あたり一面の本・本・本がずりずりと迫ってきて、

迫ってきて迫ってきて、どーーーーーんと!

積ん読の生き埋めになる夢を見た、これホントにホント。

 

 

 


そろそろぼちぼち読まないとなー

 

と。

 

本たちのプレッシャーに駆られ、我が家の本タワーに手を伸ばしました。

 

 

読み始めるとやっぱり、面白い。

止まらない。

楽しい。

幸せ。

 


こんなに楽しいことを放棄していたなんて。

ばかやろう、自分。

 

 

そしてまた、ここに帰ってきたのです。

 

 


今は読書感想文はできません。

 

 

なぜなら、選べない。

 

 

空白の間に、いい本に出会いすぎたのです。

いい本たちのタイトルだけでも紹介させてください。します。

 


瀬尾まいこ『そして、バトンは渡された』

三浦しおん『愛なき世界』

 

こちら2冊は、本屋大賞候補作。大賞は言わずもがな。

 


朝井リョウ『死にがいを求めて生きているの』

伊坂幸太郎『シーソーモンスター』

天野純希『もののふの国』

薬丸岳『蒼色の大地』

 

こちら4冊は「小説BOC」による文芸競作企画「螺旋プロジェクト」の参加作品。

こっれが最高に最強におもしろいので、今度語ります。

 


そして今日、我が家に仲間入りすることになったのがこちら。

 

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長田弘深呼吸の必要

遠藤周作『十頁だけ読んでごらんなさい。十頁たって飽いたらこの本を捨てて下さって宜しい。』

どちらもタイトル買いなので読むのが一層楽しみ。

特に『十頁だけ〜〜』ね。

 


やっぱり本が好き。

そして、やっぱり書きたい。

好きなことは死んでも離すな。

いい本やことばに出会ったとき、

 


あー、書きたい。

 


と思えてならない揺れは、もう無視できないなあ。

どうやら、書くことへの意地はまだ消えていないので、

私、

やすやすと死んでなんかいられないみたいです。